子宮頚部異形成治療

子宮頚部異形成治療で『CO2レーザーを用いた子宮頚部レーザー蒸散術』を実施します。 子宮頚部レーザー蒸散術は『子宮摘手術』・『子宮頚部円錐切除術』と異なり、 妊娠・出産に影響を及ぼさない治療です。

子宮頸部異形成

子宮頚部がん検診は、顕微鏡で細胞の形態確認し、正常・異形成・癌 に分類します。異形成は正常と癌の過渡期で軽度・中等度・高度に分類します。

子宮頚部異形成の分類(CIN分類)

Human Papilloma Virus (HPV)に感染して細胞が異型化した腫瘍は、子宮頚部上皮内腫瘍(cervical intraepithelial neoplasia : CIN)と呼ばれ、子宮頚部軽度異形成(CIN1)・子宮頚部中等度異形成(CIN2)・子宮頚部高度異形成(CIN3)となります。 子宮頚部軽度異形成(CIN1) : 60%は1~2年で自然消失。 子宮頚部中等度異形成(CIN2) :10%は癌に進行。 子宮頚部高度異形成(CIN3) :20%は癌に進行。

子宮頚部異形成の治療法について

『子宮頚部異形成』は『子宮頚部の前癌状態』です。軽度異形成の多くは、自然治癒して正常細胞に戻ります。中等度異形成の一部や高度異形成は、子宮頚部がんに進行し、子宮摘出しなければならないことがあります。『子宮頚部異形成の治療』には、『子宮頚部CO2レーザー蒸散術』と『子宮頚部円錐切除術』があります。

子宮頸部レーザー蒸散術

軽度異形成や中等度異形成は、高度異形成や上皮内癌に進行する場合があります。コルポ下生検で軽度異形成や中等度異形成と診断された場合は、レーザー蒸散術治療の対象となります。

子宮頸部レーザー蒸散術の特徴

『子宮頚部レーザー蒸散術』は、子宮頚部異形成が発生した部位にCO2レーザーを照射し、病変を焼灼する治療です。『レーザー蒸散術』は『円錐切除術』とは異なり、子宮頚部が短くなることはなく、妊娠の継続に影響を与えない治療法です。日帰り治療が可能で無麻酔または傍頚管ブロック麻酔後に手術開始し、治療時間は20分、術後4週間は、水溶性分泌物が増加しますが、1ヶ月ほどで治癒します。
コルポスコープ(拡大鏡)とCO2レーザーを直接接続し、病変を拡大観察して器械操作で確実にレーザー蒸散することが出来ます。
治療後、治癒する方が80%、異形成再発する方が20%となります。 3ヶ月毎に子宮頚部がん検診を行い、経過観察致します。 ※少量出血ございますのでナプキンをご持参ください。 ※レーザー治療には安全を期しておりますが、念のため眼を保護するためのハンドタオルをご持参ください。 ※妊娠中の方の治療は行えません。

子宮頚部レーザー蒸散術治療基準

・子宮頚部軽度異形成(CIN1) ・子宮頚部中等度異形成(CIN2) ・蒸散範囲がコルポスコープで目視可能 ※子宮頚部高度異形成(CIN3)は、上皮内癌(体の中に浸潤していない表面の癌)が存在する可能性があるため『子宮頚部円錐切除』による治療をお勧め致します。